パチスロが原因で友人を失った話
みなさんは「ノリ打ち」したことありますか?
複数人で打ち、互いの負け分を補填しつつ勝ち分は山分け、という打ち方です。
リスクヘッジにもなるし、設定に期待が持てる状況下などでは試行回数の多さゆえに、安定した収支も得られ「誰かが出してくれれば」という安心感もあります。
友達がいなくてパチスロしか楽しみがない僕ですが、
友達がいた頃は「ノリ打ち」メインで立ち回っていた時期もありました。
今でこそ設定狙いをメインとして立ち回っていますが、
学生時代は、ゾーン狙い・天井狙いのいわゆるハイエナメインの立ち回り。
特に当時は「リセット恩恵」の強い機種が多く、全リセの店でリセット期待値の台から順につぶしていく稼働を当時仲のよかった友人とノリ打ちでしていました。
事件が起きたのは、4年前の冬だったかと思います。
朝イチ、友人の「ハマちゃん」と約束してノリ打ちを決めた機種は
「エヴァンゲリオン 希望の槍」
この機種は当時の台の中でもリセット恩恵が強く、
リセットの場合、高確スタート+仮天井100G(CZ期待度50%)という
恩恵がありました。
A+ART機種で、純粋なボーナスも搭載されている為、僕の実戦値的にも収支が荒れていなかった(コンスタントに稼げていた機種)ので、好んで狙っていた記憶があります。
仮天井100G到達から2~3ゲーム回しても前兆が来なかったら仮天井恩恵のCZ抽選に受かっていない(スルーしている)場合が多いので、
102、103ゲームで辞めるのが定石なのですが...
なんと、ハマちゃん130ゲームまで回していたのです。
僕「え?なんでこんなゲーム数まで回してるの?」
僕「レア子役とか引いて前兆引っ張られたの?」
ハマちゃん「いや、別に。なんか、当たるかもっておもって。」
僕「ん?当たる”かも”って何?は?」
ハマちゃん「ご、ごめん。。。」
僕「ごめんじゃないよね?なんで約30ゲーム無駄に回してんの?千円分くらい損してるし、すぐ次の台にもうつることが出来たよね?あーあ、隣もう他の人座られたじゃん。金と時間の無駄だから。え?今日ノリ打ちの約束だったよね?やるなら一人の遊び打ちでやってよ。はあ、なんか萎えたわ。俺持ちメダル200枚くらいあるからさ。これ交換して山分けしてノリ打ちやめようぜ。ノリで遊び打ちする気ないからさ。」
それ以降、一度共通の友人と麻雀をしましたが
個人のやりとりはすることなく、
結局その共通の友人とものちに喧嘩してしまったので一切関わることがなくなりました。
ですが、去年、急に連絡が来ました。
詳しい経緯は忘れましたが、
再び二人で「ノリ打ち」をすることに。
打つことになったのは、単純に「甘い」という理由で
「ディスクアップ」
抽選を受け、無事に並びで「ディスクアップ」を打てることに。
しかし、台に着席して早々にハマちゃんから衝撃の発言━
ハマちゃん「この台の打ち方教えてよ」
愕然としました。
技術介入ありきの台で「打ち方教えて」ってなんだよ。
でもエヴァの時とは違って僕も大人になったので丁寧に教えてあげました。
最初はイラっとしましたが、久しぶりのノリ打ち。友人と話しながら打つパチスロはやっぱり楽しいな、と。本当にそう思いました。
彼がスイカ(7枚役)を零しても、学生の頃の僕なら本気で怒っていたでしょうが、
笑顔で「あーあ、ジュース一本分損したね^^」と言えるようになりました。
僕は軽い気持ちで「あーあ、ジュース一本分損したね^^」
と言ったつもりだったのですが、
ハマちゃんにとっては4年前のエヴァ事件の時の僕を彷彿とさせたのか、
トラウマが蘇ってしまったのか...
「ご、ごめん。。。ほんまスマン。。。」
とめちゃくちゃ謝ってきました。
その時は本当に冗談で言っただけで、全然気にしていませんでした。
ですが、次第にハマちゃんの目押しの下手さに呆れてくるようになり
まるで園児のお遊戯会をみてるような手つきにイライラしてきました。
「あのさあ、ビタ押し出来ねえなら俺がやるわ」
ついに心にしまっていた感情が表に出てきました。
さすがに抑えられませんでした。
遊びでパチスロうってんなら帰れよ。
パチ屋に笑いはいらないから、って思っていました。
その感情が伝わったのか、ハマちゃんは昼食後に突然の体調不良を訴えて「ほんま、ごめん。スマン。。。」って言いながら消えていきました。
それ以降はラインも既読無視され、連絡をとっていません。
僕は唯一の大切な友達を、パチスロで失いました。